[8日目/6月3日] 3.Jun.2008(Tue)

万里の長城(八達嶺)
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+ さあ出発 +


今日は、早起きして、万里の長城へ。

宿から、バスを乗り継いで行きます。

さっさと出発準備をして、7時前宿を出る。

宿近くのバス停から市バスにて、徳しょう門バスターミナルへ向かう。


バス乗り場がわからない。
少し迷ったが、無事見つかる。

チケットは12元(約180円)。安い。

このバス、地元の方ばかりで、外国人観光客はいないようだ。

バスはおおむね快適だが、
エアコンバスと唱っているので、
エアコン効き過ぎで寒〜い。
長城の頂上用に持ってきた上着を着込む。

高速は、変な渋滞の仕方。
何と、歩くほどの速度のトラックが、
追い越し車線を堂々と走っているのだ。
面白いなぁ。

ちょくちょく高速を降りて、いろいろ停留しながら、
1時間半ほどで、目的地の八達嶺に到着。

おやおや。
空模様が怪しい。

昨日のお天気予報では、
晴れマークだったのだが。。。

それに寒〜い
でも、気にせずに、さあ、歩き始めよう。

入り口こちらのサインに導かれて、進んでいくが。。。
やはり、寒〜い
防寒着が欲しいなぁ。

少し歩くと土産物屋通りにさしかかったとたん、
店主のおっちゃんが近づいてきた。
こちらの意図をすぐ察してか、
大量のフリースを持ってにやにやしている。

な、何と、ドイツの有名ブランドのフリース。

さぞかし高かろう。
聞くと、600元とのこと。
「安い」

が、同行者の、「偽物にしては高いなぁ。」
との声に目が覚める。
確かに妙な雰囲気。

そこで思い切って「150元」と言い放つと、
おっちゃん、さほど戸惑った様子も無く「300元」と返してきた。

が、ここで負けてはいけない。
店を出て行くふりをする。

。。。と、おっちゃん、
  「OKOK」と言いながら。
慌てて追いかけてきた。

無事防寒着もゲット、喜びながら、袖を通すと、
あれれ。
袖の先が変だ。
な、何と、袖口が縫って無い。

やられた。

でも、同行者は動じず。
「これはミシンでチャッ、と補修出来るよ」
とのこと。
少々安心したが、待てよ。
こういうことなら、50元でも良かったかな。
などと言いながら、長城入り口を目指す。


怪しいお土産屋通りを出て、さらに歩道の無い車道を登って行く。
本来の歩道はああるのだが、工事中のよう。

やはり、オリンピックに向けて、突貫工事中の模様。


5分ほどで無事、チケットオフィスに到着。

窓口では、混雑無くチケット購入、いざ、改札へ。

改札は、駅にあるような自動改札方式。
購入したチケットを通すと、
記念券が帰って来る システムだが、
次から次へと、何枚も止めどなく記念券が出てきて、大笑い。
いつまで出てくるのかなと思いきや、
あわてて係りの人がやってきた。



さあ、ではいよいよ、入場だ。


お天気が悪いので、今日はガラガラかなと思っていたが、
様々な国籍の人でごったがえす長城上の道。

さすが世界遺産。


images
どんどん登っていく

images
もの凄い急坂に怖じ気づきながらの前進中、同行者が急に、
「おなかがすいた。」
と言い始めたので、自分もそんな気がしてきた。
そこで、持ってきたパンをかじることにする。

が、寒いので、パンだけでは寂しい。
温かいコーヒーと一緒に食べようということで、
カフェなんかがあると入ろう。

少し行くと、英語で「ラウンジ」と書かれたボロ扉が目に入ったので、
恐る恐る入ってみると、
山積みのカップコーヒーと、おっちゃんが待ち構えていた。
さらには、カップラーメン、そしてお菓子も。
カップ類はその場でお湯を入れてもらう方式。
これは誘惑だらけだ。

まあ、ここは高く言うだろうなぁ、と思いつつ聞くと、
オール20元 (320円)とのこと。
やはり。
で、同行者は、先ほどのテクニックを使い、
半額にてカップ麺&カップコーヒーとゲット出来た。
これに持ってきたパンや果物をプラスして、暖かい食事をとる。

食べていると、
急に雨が降ってきた。

あれれ。。。
雨具は何も無い。

しばらく雨宿りするが、やむ気配なしなので、
登頂決行。

でも、冷たい雨は辛い。
ちょうど、別のお土産屋で、レインコートを売っている。

あぁ、何かこの風景、思い出す。。。
そうだ、この前のベトナムだ。

そのときもひどい雨にやられレインコートを買うハメになり、
装着したとたん破れた。

ここでも多分同じだろう。
でも降りしきる雨に買うない。
やさしく着ることにしよう。


で、とりあえず現地人らしき人が適正で売ってもらうのを見届けることに。
すぐにそのシーンがやってきた。
何と、10元で買っている。
品薄なようでずいぶん高騰している。
しかも、変なピンク色しか無い。
でも仕方ない。
10元にて購入。

で、さあ恐る恐る袖に手を通す。
ここまでは良かったのだが次の瞬間、見事に裂けた。
前のボタンを止めるときだったのだ。
やってしまった。

軽くショックを受けつつも、
気を取り直し前進開始。
でもちょっと待てよ、この先の長城も霧に覆われ、視界ゼロの連続。
どこまで行っても同じかな。
よし、勇気を出して引き返そう。



下りは、怖ーい。

例の凄い傾斜のところが雨に塗れ滑りやすくなっているのだ。

恐る恐るだが下る。

でも、あたりは、ちょうど良くある中華の山水画な感じで美しい。




imagesいやぁ、それにしても、どんどん登ってきます!



どんどん下っていくうちに、下り方も覚えて、楽々出発地点に。


images
お土産屋界隈では、民族風衣装変装体験コーナーがあって、
4人の男女が楽しそうに衣装撮影している。



ところで登り終えると、この万里の長城体験、
何だか少し物足りない。

ガイドブックによると、
出発地点から別の方向にものびている長城が有るので、そちらへ行ってみよう。

この長城は、さらに傾斜がキツいとのこと。
こちらは、観光客もまばら。

でも、先ほどの体験が生きたのか、案外楽々だ。



はじめに登った長城が霧にかすむ。
新緑の風景と相まって、いい感じです。。。

やはり、こういう遺産は、
人が少ない方がいいな。








万里の長城訪問も一通り終え、
さあ、HP管理人の今日のハイライト、
中国列車旅体験だ。

。。。とその前に、次回来たときの為の宿偵察をしよう。
というのも、次は泊まり込んで、ライトアップ&朝夕日撮影。

丁度目の前にホテルらしき建物発見。
ちょっと高級そうだけど、他に見当たらないので入ってみましょう。

やはり、入り口には、4つ星の金のプレート。

受付に進んできたが、係員は知らんぷり。
服装で判断されたかな。
でも勇気を出して聞いてみよう。
4つ星なので英語OKだろうと思い、
How mach for 1night?
と言うと、英語わかりませんとのジェスチャー 。
表情からすると、
本当に解らないといった雰囲気。

あきらめる。


駅はどちらかなときょろきょろしていると、
すぐに案内板が見つかる。
700メートルとのこと。




で、その看板に従い、緩やかなスロープを下っていく。




その途中、3点10元ショップという、明朗会計表示のお店発見!
しかも店内はにぎわっている。

入ってみよう。

で、アイテムを見ていくうちに、何か変な空気を感じる。

お客と思った人全員がこちらを見てにやにやしているのだ。

な、何と、その10人くらいの人は、みな店員だったのだ!!

わおー。

一歩進むごとに、店員がアイテムの説明。

いろいろな形のパンダのぬいぐるみや、その場で撮ってもらう方式記念写真入りマグカップ、
ピーナッツの中から人形が出てくるおもちゃ、
回すと鶏がえさをついばむおもちゃとか、
一個ずつ実演販売体制なのだ。

キリが無いので早足に店を一周、
最後にやっとこさ、少々魅力なポストカード集発見、
3アイテム10元はわかっていたのだが、
欲しい商品が3アイテムも無いので、単品プライスを聞くと、

「50元」

しかも日本語にて。

これは話にならないと思い、サッと店を去る。

店を出てすぐ、行くては二叉路に。
一方は駅、一方は博物館。

博物館は魅力。どうしようかなー、
としばらく迷っていると、
先ほどの10元ショップの店員が駆けて来る。
何だろうと思うと、
先ほどのポストカード集を手に、
「5元OK5元OK」
と連呼。

5元ならと思い、ニコニコしながら購入すると、
おばちゃんもニコニコしながら帰っていった。
まあ、よく考えると、3.3元のところを5元だから、
よく儲かったのだろう。

それにしても10倍とは。。。すごいなぁ。
感心しながら、博物館への道を行く。


博物館入り口へは、すぐに着くが、閑散としている。
それにチケット売り場が無く、
係りの人が、自分たちを呼ぶ。
行ってみると、チケットを渡された。
見ると
「免費」
と書かれている。

無料?
どんな博物館なのだろうか。。
と、少々不安になりつつも足を踏み入れると、
それはそれは立派な展示が盛りだくさん。



images
巨大なジオラマ。

出土品の数々。


展示方法もまた凝っている。
お金かかかっているなぁ。。。。
しきりに関心


早足気味なのに1時間はかかった。
なのに、 出会ったお客さんはゼロ。
監視の係員多数。
どうなっているのだろうか。

まあとにかく大満足で館を後にする。

出たところから、階段で少し下ったところに、
大駐車場&無数のショップが有る。

寒い。

コーヒーかお茶でもしようかとおもったのだが、
それらのショップ、実に入りにくいのだ。
各店舗、5〜6人もの従業員がいて、
入ったらどうなるのかは明瞭。
取り囲まれて、騒がしいことになるのだ。

で、断念。

さらに坂を下り駅の方面へ、
一日2本という列車まで、ずいぶんあるのだが、
下りスロープは楽なので、じきに駅に到着。

待合室は一日2本の割には、なかなかに豪華。
よし、暖がとれるぞと喜び勇んで
総ガラスの扉を開けようとしたが、開かない。
鍵がかかっている。
あれれ。

確かに中には誰もいない。
よく見ると、お掃除おじさんがひとり。
目で合図をしようとしたが失敗。
仕方なくホームのベンチに座るべく構内へ。
でも、どこにも入るところが無い。
遥か彼方に、人の往来が見えたので、そちらの方へ行ってみよう。
これで無事、ホームに入れそう。
視野に「超市」の表記が飛び込んできたので、
それに吸い寄せられる。
(超市とはスーパーマーケットの意)

images
スーパー入り口。
少々不安だが、勇気を出して入ってみよう。

入り口には、若くて割と美人な女の子が店番中。
目が合うと、ご挨拶が頂けたので、
HP管理人はすっかり気を良くして、店内を散策。
おなかがすいていたので、おやつを数点購入です。

無事おやつを手に、
列車の時間も近づいてきたので、ホームへ戻りましょう。

ホーム入り口には、丁度、鉄道員らしき方が居る。
でも、その方、線路をわたってあちらへ、と、全然別の方向へ案内する。
だから、手振りにて、列車に乗りたいとの意思表示をしたが、
ホームには入れてくれない。
何としてでも列車に乗りたいので、
しつこく手帳に
「北京、●●列車」
と書いてみせる。
(●●は列車番号)

するとおっちゃん、急にわかった!との顔つき。
そして、すかさずその手帳に、
「改」
との文字を。

なるほど。
改正されたようだ。

1日2本の列車は、この後が無い。

無念。。。

おっちゃんも、少々気の毒そうな表情。

いやぁ、でも中国の人って、温かい雰囲気の人、多いです。
とっつきは無愛想風なのですが、
コミュニケーションしていくうちに、人柄の良さが伝わってくること、多いです。


途方に暮れていると、ふと、案内板が目に留まる。
「●●民俗村?」

これは面白そう。

どうやら先ほどのスーパーの向こうが、その村のよう。
少し散策してみましょう。
最終バスまで、あと数時間有るのです。

images
村の様子。

メイン通り沿いには、
風情のある、伝統的な民家が並んでいる。
そして、その先には石造りの立派な門が。
あ、
これは先ほど博物館で見たあのジオラマそっくり。
早く近づいてみましょう。

images
この門、やはりあのジオラマのと同じだ。
ここ、ずいぶん歴史のある、由緒正しい宿場町なのだろう。
見ると、沿道には宿やレストランが立ち並んでいる。
さらに近づき中の様子をうかがうと、
あれれ、何だか変。

電話番号が書かれた紙が窓や扉に貼られ、
室内は空か、ガラクタ化した物が積まれている。

そして、ふと周りを見渡すと、
誰もいない。

いるのは、猫と犬だけ。
しかも、とてもだらけた犬。

でも宿&レストランの並びからして、
昔はずいぶんにぎわったのだろう。

しばらく進むと、やっと地元の人らしきおばさんたちが、井戸端会議しているのが見えてきた。
何を会議しているのだろうか。
この 村の行方についてだろうか。
表情は暗い。

こちらも、ずいぶん重い気持ちを貰いつつ、散策を続ける。

と、どこからか、明るいおっちゃんの声が。

その声に誘われるままに行ってみると、
おっちゃん、何だか胡同風テーマパークのような建築物を建設している、
作業員の方。
そして、ニコニコしながら、
出来かけのその建物群を見学しろとの合図。
せっかくなので、見ていこう。

images
こんな感じ。
かなりの規模。

この、一見衰退の一途をたどりそうな村に、
何を作ろうとしているのだろうか。

いい観光地の条件が揃っているので、
これから何か、大きく復興させようとしているのかなぁ。

謎だが、そろそろバス停へ戻ろう。

喜んで下って来た道路を、再びトボトボと、戻っていく。

数分でバス停到着。

先ほど買ったお菓子をかじりながらバス停で待っていると、
人の良さそうなおじさんが話しかけてきた。
いいカメラだね。いくらくらいするの?とのジェスチャー。
2000元 (3万円ほど)と答えると、
変な表情が帰ってきた。
もっとべらぼうに高い物を持っていると思ったのかな。
HP管理人のカメラは、
今じゃ、ずいぶん安くなっているのです。
おっちゃん、話が通じん、といった雰囲気でどこかへ消えてしまった。


しばらくすると、バスがやってきた。
バスは、意外にすいていて、無事着席。
こんな時間まで居残る観光客は、ほとんど居ないようだ。
乗客の大半は、土産店の従業員と思われた。

高速からの風景。


、宿へ。

その後、





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